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PAPA(化膿性関節炎・壊疽性膿皮症・ざ瘡)症候群

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●患者数

本邦で2例の確定例があり、数名の潜在患者がいると思われる。

●概要

1997年に報告された、常染色体優性遺伝形式をとる稀な自己炎症性疾患であり、無菌性化膿性関節炎を臨床像の主体とし、壊疽性膿皮症と囊胞性ざ瘡を伴う事を特徴とする。

●原因の解明

2002年、15q24に位置するPSTPIP1(proline serine threonine phosphatase-interacting protein 1)遺伝子の変異が原因である事が報告されたが、詳細な発症機構については解明されていない。PSTPIP1はピリン(Pyrin)に結合する蛋白であるが、変異によりこの結合が亢進する事が知られており、結合亢進により結果的にピリンの抗炎症作用が減弱する事が原因ではないかと考えられている。

推定されているPAPA症候群の病態

推定されているPAPA症候群の病態

●主な症状

無菌性の化膿性関節炎を主体とし、壊死性膿皮症、囊胞性ざ瘡を伴う。関節炎は幼少期より発症し再発性である。思春期に近づく頃より皮膚症状が前面に出る様になり、10歳前後より無菌性の壊疽性膿皮症が下肢を中心に認められるようになり、再発性で次第に潰瘍性変化が強くなる。思春期以降には囊胞性ざ瘡を繰り返す様になる。その他、注射部位の膿瘍形成や過敏性腸症候群、アフタ性口内炎が認められる事もある。

●主な合併症

繰り返す関節炎による関節破壊・拘縮が問題となる。

●主な治療法

副腎皮質ステロイド剤が用いられるが、長期的な使用による副作用の発現が問題となる。抗IL-1製剤や抗TNF-α製剤の有効例も報告されている。

●担当

森尾 友宏

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