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クリオピリン関連周期熱症候群(CAPS)

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●患者数

本邦における推定患者数は100人程度である。

●概要

その名の通りクリオピリンの異常により発症する自己炎症性疾患の総称であり、軽症型である家族性寒冷蕁麻疹、中間型のMuckle-Wells症候群、重症型のCINCA症候群(NOMID)の3症候群が含まれる。炎症性サイトカインIL-1βの過剰産生により、周期性或いは持続性に全身の炎症を来す疾患群である。

●原因の解明

炎症性サイトカインIL-1βの活性化を制御するクリオピリン(遺伝子はNLRP3)の機能獲得変異により発症する。患者ではNLRP3遺伝子の異常により、骨髄球系細胞からのIL-1β産生が亢進している。家族性寒冷蕁麻疹やMuckle-Wells症候群の多くは家族例であるが、重症型のCINCA症候群(NOMID)の大部分は孤発例であり、その3割は体細胞モザイクで発症している。

CAPSの病態

CAPSの病態

●主な症状

蕁麻疹様の発疹、発熱が新生児・乳児期より認められる。これらは軽症例では寒冷刺激により誘発されるが、重症例では持続的に認められる。関節炎の他、重症例では骨幹端の変形が認められ、著しい低身長を来す。重症例では中枢神経病変として慢性髄膜炎・てんかん・発達遅滞をしばしば認め、頭痛・嘔吐・うっ血乳頭などを伴う。その他、感音難聴や慢性前部ぶどう膜炎を認める。

●主な合併症

重症例では、中枢神経の炎症による発達障害・知能低下、関節病変による拘縮・変形、持続的な全身炎症に伴うアミロイドーシスを合併し、予後不良因子となる。

●主な治療法

抗IL-1療法が著効する。リコンビナントヒトIL-1受容体アンタゴニストであるアナキンラや抗IL-1β抗体であるカナキヌマブが著効する。関節拘縮に対して、外科的な療法が必要となる場合がある。副腎皮質ホルモンは炎症抑制に効果を示すが、それのみでは長期大量使用を要し、副作用が問題となる。

CAPS治療薬の作用機序

CAPS治療薬の作用機序

●担当

高田 英俊、原 寿郎

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